2020 年度 理事長所信

公益社団法人三島青年会議所

2020 年度理事長 関 泰士

ポジティブチェンジ

~社会の為に自らが成長しよう~

 

はじめに

 私たちが子供の頃に想像した物や世界は次々と現実のものとなっています。人間が想像 した事は必ず実現するように感じます。

インターネットの発達によって欲しい情報や物は欲しい時に手に入れる事ができるよう になりました。SNS の発達によって様々な人々と常に繋っていられるようになりました。 AI の発達により自分よりも正しい判断を行ってもらえるようになりました。近い将来には 空飛ぶクルマも実現しそうです。私たちが子供の頃から考えれば夢のような社会が現実の ものとなっています。しかし、そんな夢のような社会の中にあっても、未だに私たちの社 会は様々な問題を抱えております。

 物質的には以前よりはるかに豊かになったこの社会ですが、そこで暮らす人々の心は同 じようにはるかに豊かになったのでしょうか。

果たして私たちが求める明るい豊かな社会とはどのような社会なのでしょうか。今の社 会が本当に求めた結果なのでしょうか。私たちにこの社会を選択する機会はあったのでし ょうか。

 答えは分かりませんが、その事を一人でも多くの人が真剣に考え想像し行動することが 真の明るい豊かな社会の実現に繋がると考えます。

 

 入会以前の私は自分の為に行うことにしか興味がなく、青年会議所における他人の為だ けに行う様々な活動にカルチャーショックを受けたことを覚えています。しかし、その事 が非常に新鮮であり他人の為に行うことが自分の喜びとなり、社会の為に行うことが人生 を豊かにしてくれる事に気付かせてくれました。

 数多く行われる会議においては年齢や社会的地位に関わらず、本気でぶつかり合い感情 をむき出しにすることもありました。人は誰しも自分にはない経験をしており、自分の意 見を主張するだけでなく、様々な人の意見を受け入れる事で、より良いイノベーションが 生まれてくることを実感しました。

 青年会議所は個性的なメンバーで溢れています。誰もが素晴らしい長所を持っています が、どこをとっても非の打ち所がない人は誰もいません。その長所を活かし、短所を補い 合うことで、数々の素晴らしい事業が達成されました。人の長所を認める事で自分の長所にも気づくことができ、自分の失敗やコンプレックスも皆にさらけ出せば笑い話となり、 不幸はいつの間にか幸福へと変わりました。

青年会議所という共通点だけで地域や年齢や社会的地位を問わず、まるで学生時代から の友人・先輩のように親交を深められたのは、世代を超えて同じ目的を共有しているから だと気づきました。

 様々な人に触れ、様々な経験をさせていただいた中で、生まれ持ってのネガティブな私 がこの 10 年間でポジティブに変身することができました。それにより私の心は以前より はるかに豊かになりました。

 

 このようなポジティブチェンジをメンバー全員に、そして社会全体へと広げる事が明る い豊かな社会の実現へ繋がると考えます。

青年会議所には明るい豊かな社会を築くという共通の目的があります。本来これは青年 会議所メンバーだけではなく、社会に属する全ての人が考えるべき事なのです。

 青年会議所には数多くの議論が巻き起こります。社会においても問題を他人事とせずに だれもが当事者意識を持って話し合えば、より良い問題解決方法を導き出す事ができるは ずです。

青年会議所には個性的な様々なメンバーがいます。世の中にはもっと様々な人種・境遇 の人たちがいます。自分とは置かれた環境の異なる様々な人々と様々な問題へ目を向け、 多様性を認め合い、それぞれの長所を活かせるようになる事ができれば、今より生きやす い社会になるはずです。

 世の中に明るい豊かな社会を創ろうと思う人が一人でも増える事が重要です。求める心 がなければ、訪れることはありません。我々JAYCEE はその先導者となるべきなのです。

 たとえ置かれた環境は変えられなくても、心はいつでも・いつからでも変える事ができ ると私は信じています。

 

【子供の未来創造委員会】

 明るい豊かな社会を築く上で大前提となるのは平和な国であると考えます。終戦以降、 戦争に巻き込まれずに、平和が保たれてきたのは戦後の貧困と混乱を経験した人たちが、 平和な社会を心の底から求め続けた結果ではないでしょうか。しかし、それが当たり前の ものとなり、人々が平和な社会を求める心を失ったとき、この平和な社会も失われる可能 性があると考えます。

 しかし、戦争を経験した日本人も近い将来に必ずいなくなります。そうなった時も私た ちは平和な社会を継続していかなければなりません。又、戦争だけが平和を脅かしている のではありません。戦争はなくとも、いじめ・暴力・差別等は日本でも無くなる事のない 問題です。そのような中、平和な社会しか知らない青少年達がどの様に成長すれば、いじめ・暴力・差別等の問題を減少させ、平和な明るい豊かな未来を創っていくことができる のかを考える事が必要です。

 

【未来の人財創造委員会】

 昨今は AI の急激な発達によって、多くの活動がコンピューターやロボットにとって代 わられようとしています。進化のスピードは凄まじく、進化に人間が置き去りにされてし まうような不安も感じます。しかし、AI が本当に人間の気持ちを理解できるようになるに はまだ時間がかかるでしょうし、AI は本物の人間になる事はできない訳ですから、永遠に 理解することはできないかもしれません。この AI にとって代わることができない、人間 にしかできない大切な部分について考え、成長させることが我々若者に必要とされている 事と考えます。

 その中で人を学び、人に磨かれる事ができる団体は青年会議所以上のものはなく、青年 会議所への入会者を増やす事は未来の人財を創造することに直結します。入会 3 年未満の メンバーが 6 割以上という構成の中、青年会議所の目的と JAYCEE としての心構えを共有 し一丸となって明るい豊かな社会の実現に向けて活動できるような意識づくりを行いま す。そして、本年度も会員拡大を全メンバー共通の目標として取り組み、来年度の 60 周 年記念式典当日をメンバー90 名以上で迎える事を目指します。

 

【地域の繋がり創造委員会】

 少子高齢化が急速に進む中、地方では多くの様々な問題が発生することが予想されま す。その為、この地域の魅力を発信し他の地域から人を呼び込むことや、若者の都会への 流出を防ぐことが必要です。今年は 56 年ぶりに東京オリンピック・パラリンピックが開 催され、自転車競技がこの地域で行われます。この千載一遇のチャンスを活かしこの地域 の魅力を発信する事が必要と考えます。

 更に、この地域だけではなく日本全体の抱える少子高齢化問題を解決する為には、どう すればこの地域内から人口を増加させる事ができるのかを、人口が増加していた時代や現 在増加している他の国を検証し参考にする事も必要です。

 又、急激な人口の増加が不可能であれば、現在置かれた条件で、社会で起こる様々な問 題を地域のコミュニティによって解決する方法を考えなければなりません。

 その為には、人々が社会の問題を他人事にせずに、誰もが当事者意識を持って連携する 意識作りが必要です。

 

【日本橋特別委員会】

 来年度、三島青年会議所は 60 周年を迎える予定です。2011 年の公益社団法人三島青年 会議所中長期ビジョンの制定から来年で 10 年が経過することになります。制定当時から 時代も環境も大きく変化しています。メンバーの考え方も変化しています。

 そのような状況の中、三島青年会議所における諸問題について改めて考え、この先何年 も活動していくメンバーのこれから進むべき方向性について、役職者だけでなくメンバー 全員が他人事とせず主体者意識を持って議論し、その意見を集約して 60 周年ビジョンの 原案を策定すると共に 60 周年記念事業の計画を行います。

 また、行政の在り方を含めてこの地域が現在抱える諸問題について、より多くの人々と 議論し幅広く意見を取り入れながら、今後の発展の為に進むべき方向性を定めて、今我々 が行うべき活動を実施します。

 

【総務財政委員会】

 三島青年会議所は 2013 年に公益社団法人へ移行しました。この事は青年会議所事業を 行う上で、より公益目的を意識して活動するという意味で大きな成果があったと考えま す。

 しかし、公益法人移行から 7 年が経過した今、公益社団法人として会を運営していく事に 様々な問題点が発生していることも事実です。これについては 2018 年度よりメンバーの意 見を集約し、相応しい法人格を検討し続けています。本年度は公益社団法人格からの移行を より具体的に議論・計画し準備を行います。

 また、時代に合わせた定款・規程・慣行の検討を常に行い、青年会議所活動がより効率的 に成果を出せるように、守るべき部分は守り変えるべき部分は皆で議論し変えていく事で、 三島青年会議所が未来永劫存続し、社会をより良くし続ける事ができるように改善を図り ます。

 

 

終わりに

 To provide development opportunities that empower young people to create positive change <2008 年世界会議総会採択>

(より良い変化をもたらす力を青年に与えるために発展・成長の機会を提供すること)

 青年会議所はこの使命を確実に果たしている団体です。そして、この機会はメンバー全 員に平等に与えられています。それを掴みに行くか行かないかを決めるのは皆さんです。

 私は理事長職という最後にして最高の成長の機会を掴みに行きました。この機会は永遠 では無いことを実感しています。残された時間はそんなに長くはありません。チャンスは 常に目の前にあります。伸び代は誰にでもあるはずです。限界を超えた先には未知の自分 が待っています。皆さんの成長は社会の発展に繋がっているのです。

 

さぁ、考える前に一歩を踏み出そう!!そして共に成長しよう