2022年度 理事長所信

 

 

一般社団法人 三島青年会議所

2022年度理事長 松田 吉行

 

つなぐ

~「奇跡」へ続く「軌跡」を~

 

1.  はじめに

青年会議所活動の本質とは何でしょうか。私は、事業目的の達成を目指し、その過程において人のつながりや多くの経験を積むことで自己成長し、その成長が人のために活かされ、ひいては社会の役に立つことにあると考えます。

会員は、活動において地域課題や社会の現状を知り、行動することで、自分自身の器が広がり周囲からの信頼も増していきます。私たちは物事を主体的に考え当事者意識をもって行動することで、リーダーとして地域を先導する存在となりえるのです。 そして、青年会議所とは、そのような未来を切り拓く人材を輩出する団体であると考えます。

 

昨今では、新型コロナウイルス感染症問題が世界中に甚大な影響を与え、閉塞感に包まれています。三島青年会議所もまた、その活動に大きな影響を受けて、事業の制限を余儀なくされています。今まで当たり前だと思っていた日常生活や、社会活動自体が制限され、先行きの見通しがたたない中、企業の経営や雇用など、経済に与えるダメージは計り知れません。そのような状況下において、テレワークや時差出勤といった人と人との接触を減らす感染防止に特化した働き方や、新しい生活様式の定着など、世界は今までの常識が通用しない新たな時代に生まれ変わろうとしています。

今こそ私たちは未来の世界へつなげるため、何ができるのか仲間と考え、率先して行動すべきではないでしょうか。

 

2.新たなスタートを切った三島青年会議所

1962年、全国で217番目に設立された青年会議所として、三島青年会議所は歩み始めました。そして、創立以来60年間絶えることなく、率先して道を切り拓き、時代とともに変わりゆく地域社会の未来を常に見据え、その歩みを進めてきました。

昨年、三島青年会議所は60周年をむかえ、これまで運動を紡いでこられた先輩諸兄姉や、多くの住民・行政・他団体のご理解とご協力のもとに、今の私たちの運動が在ることを実感しました。人と人、人と地域のつながりを意識し、共に手を携えて未来のための積極的な事業の構築と、住民・行政・他団体と協働した運動を展開することで、更に地域を輝かせていきたいと強く想いました。

 

2018年より、私たちは青年会議所活動をする上で、最適な法人格の議論を重ねてきました。その結果、2011年より「公益社団法人」として歩んできた私たちは、本年度「一般社団法人」へと組織変更いたしました。今後も時代の変化により青年会議所活動がより良くできる法人格があれば、積極的に変更などを検討すべきであると考えます。

伝統を重んじつつ、時代の変化に柔軟に対応するという考えを持ち、この先70周年・100周年へ向けて私たちは地域に必要とされる三島青年会議所として61年目の新たなスタートを踏み出します。

 

3.未来へつなぐ「指導力開発」

三島青年会議所は、創立以来「明るい豊かな社会の実現」という壮大な理念のもと、常に運動を展開してまいりました。そして、次世代のリーダーたり得る若き青年が互いに修練を重ね、それぞれの社会で力を発揮してきました。即ち青年会議所とは、経済運動や社会運動だけではない、次世代リーダー育成機関でもありました。これからも、この概念は変えずに、次世代へつないでいかなければなりません。

新型コロナウイルス感染症が経済や社会に与えた影響は、私たちが働く会員の企業においても死活問題となっています。ニューノーマルという言葉に象徴されるように、時代は大きく変わり、以前の状態に戻ることはほぼ不可能と考えます。青年経済人として、地域の更なる発展を目指す私たちは常に時代の変化に対応しなくてはなりません。そのためには会員の資質向上をはかる実践の場を提供し、時代に即したリーダーを養成する必要があります。新たな時代だからこそ、大きな変化をチャンスと捉え、新たなリーダーを輩出するための能力の育成に努めてまいります。

 

4.未来へつなぐ「社会開発事業」

新型コロナウイルスの感染拡大防止や新しい生活様式の実践により、日常生活や経済活動の制限にとどまらず、地域のお祭りやイベントまでもが中止という選択を余儀なくされています。そんな今だからこそ、私たち青年会議所が新しい地域活性の形を示す、光となるべきだと考えます。

私たちは、これから先を担う世代だからこそ、社会課題に正面から向き合い、切り拓くためにできることを考え、実行しなくてはなりません。この地域を輝く未来へつなげるために、更なる魅力や価値を深く掘り下げるのは勿論のこと、枠にとらわれない自由な発想をもって新たな価値を生み出します。そして、全会員が一丸となり行政・他団体などと連携し、多くの住民を巻き込むことで地域の発展につなげてまいります。

 

地域の今を担うのは、私たち青年世代です。そして、地域の未来を担うのは子供たちです。時代の変化に伴い、私たちの子供の頃と比べれば、現代の子供たちを取り巻く環境は変わりました。ウィズコロナの時代において、社会はオンラインでのつながりを強め、あらゆる分野において従来にない環境やこれまで気づかなかった新しい価値観が登場していくと考えます。これからの未来を生きる子供たちには、今まで以上に柔軟な発想をもとに社会との新たなつながり方を描く必要があるのではないでしょうか。

これまで私たちは、大人に至るまで多くの学びと経験を得て成長し、三島青年会議所の一員として、様々な気づきと何事にも果敢に挑むチャレンジ精神で修練を積み重ねてきました。その姿勢をもって、既成概念にとらわれない教科書には無い多くの機会を、未来を担う子供たちに提供してまいります。

 

5.未来へつなぐ「会員開発」

私が三島青年会議所に入会して得たものの一つに、仲間との出会いがあります。青年世代を同じくする仲間との出会いは、かけがえのない財産です。その財産を更に活かすためには、ただ出会うだけでなく青年会議所活動を通して、仲間とともに活動するやりがいや楽しさを体験することが必要であると考えます。そのような経験を得て、我々はこれまで成し得なかったことを成し遂げられる魅力溢れる組織となります。

そこで、新たに加わる会員や、在籍年数が短い会員には、会員相互の交流の中で青年会議所の意義を伝えるフォローアップを実施していくべきです。

また、多様性がある会員とともに議論し事業を企画・運営することにより、達成感や魅力を感じてもらいます。その結果、会員間で絆が構築され、未来の三島青年会議所を担う人材の確立が出来ると考えます。

 

6.未来へつなぐ「広報と拡大」

人々の心を動かせない情報発信は単なる自己満足でしかありません。多くの団体がそれぞれ様々な運動を展開しているなか、私たち三島青年会議所がどのような団体で、何を目的に、どのような運動を展開しているのか、それを理解している人がどれだけいるでしょうか。

情報発信手段の多様化により、情報の受け手側が自分にとって価値ある情報を見極め、選択できる時代となった今、ターゲットを絞り、最適な方法で発信する戦略的な広報活動が必要不可欠です。時代のニーズにあわせた最適な広報手法を選択し、効果的に内外への広報活動を展開することで、住民・行政・他団体と青年会議所をつないでいきます。

また、広報活動は運動を広めるだけではなく、青年会議所活動としての最大の拡大ツールでもあります。我々がどのような団体なのか、その活動内容の様子を広く伝えるためにも広報は欠かすことができません。

そこで、運動の発信だけでなく、仲間となり得る候補者に共感いただけるような活動の報告にも力をいれていきます。それにより、会員による既存のつながりだけでは捉えきれていない、まだ見ぬ仲間となりえる人々に我々のメッセージが届き、共感され、自然と入会候補者が増加し、会員拡大につながっていくと考えます。

既存の拡大手法に加え広報による拡大手法を加えることにより、より多くの会員拡大につなげることを目指します。

 

7.未来へつなぐ「組織運営」

組織とは表舞台に立つ人が全てではありません。裏方の仕事をする陰の立役者がいるからこその組織です。会議体である組織のルールを決め、それを遵守し、円滑な運営をすることにより会は成り立ちます。そして、会員一人ひとりが能動的に活動できる環境の構築を後押しする体制が確立されれば、更なる効率的な組織運営につなげることができます。

また、新たな法人格となったことから、定款・予算・決算などを様々な視点から考察し、時代に即したものへ改善していきます。そして、この地域に必要とされ続ける三島青年会議所として、組織を新たなるステージへつないでいきます。

 

8.終わりに

「想いをつなぎ、人をつなぎ、地域をつなぎ、そして未来へつなぐ」

 

このような時代だからこそ、私たち会員は青年会議所活動で培った経験を活かし、地域を牽引する存在として、リーダーシップを発揮する必要があります。そして、広い視野と見識をもった信頼される人材として、明るい豊かな社会の実現へ向けて地域社会に貢献していかねばなりません。それを実現できるのは青年会議所であると信じています。

 

 

人は一人では成長することはおろか、何かを生み出すことも困難です。誰かのためにと想うことが、行動の原動力となり、その想いが人の心を動かし、人と人をつなげ、成長させ、やがて大きくなった力が、この地域を成長させる原動力となるのです。明るい豊かな社会の実現に向け、私たちの運動を加速させていくためにも、手と手をつなぎ、「奇跡」に向けてともに「軌跡」を残しましょう。