2023年度 理事長所信

 

 

一般社団法人 三島青年会議所

2023年度理事長 中村 俊太

 

~#本当の仲間に~

 

1.  はじめに

JCでできた仲間は一生付き合えるよ」青年会議所との出会いは、知人からの信じ難い言葉から始まりました。新しい出会いや私にとって刺激になるのならば挑戦しようと思い、青年会議所の扉を開きました。入会間もない頃の私は、新しい環境に慣れるのに必死でしたが、少しずつ関わりを深めていくにつれて、青年会議所という団体には同じ志をもつ多くの人たちがいることに気づき、私の中でいつしか、その関係は「知人」から「仲間」へと変化していきました。その変化は、同じ目標に向かう活動の中や、苦境に立たされ、それを乗り越える道行の中でしか育まれない物だと感じます。い歴史の中で、先輩諸兄姉の絆が深まり本当の仲間となったように、本年度も青年会議所の活動を通じ、この素晴らしい仲間と絆を深め「#本当の仲間に」なっていってほしいと希望を抱きました。

近年の様々な環境問題、特に気候変動の影響を受け災害が多発し、人々や社会に多大なる影響を与えています。中でも記憶に新しい、202173 日、熱海市伊豆山土石流災害は我々の想像を絶する被害を生みだしました。私は、特別救助隊の方をはじめ地域の方や各地青年会議所の方がいち早く駆け付け、復旧と復興のための支援に尽力する姿、必死に手を取り合い、励ましながら協働する姿を見て、皆の思いがひとつになるとこんなにも迅速で力強い行動力になることに感嘆を覚え、それがとても大切で明るい豊かな社会の実現に必要だと感じました。だからこそ、私たち青年会議所も皆の思いをひとつにして、真剣に活動することで苦楽が生まれ、励まし合い共に乗り越えることで、互いの絆を深め合い、迅速で力強い行動力へと繋がっていくことを確信しています。

 

2.組織の絆

私が考える理想のリーダーとは、人と人の繋がりを大切にし、絆を強めることができる人だと考えます。なぜならば、そこで強く結びついた絆は、大きな困難な時も一致団結して乗り越える力になり、それが円滑な組織を作り出し、発展の機会を得ることができます。しかし、多様な価値観や考え方がある現代で先頭に立ち導くことが求められるリーダーは、日々の成やお互いの尊重がなければ、人が遠ざかることに繋がってしまうのかもしれません。いつの時代も自己を見つめ、成し続けることができるリーダーが人々を牽引してきました。明るい豊かな社会の実現を目指すため、日々の自己研鑽に励み、絆を大切にできる輝かしいリーダーの育成に努めてまいります。

62年目の三島青年会議所、この年数はこれまでの歴代の先輩諸兄姉との絆です。年間、我々青年会議所は名前の通り、まちや子供の未来を会議の中でさまざまな検討をしてまいりました。我々の組織の基礎となるこの部分も時代に合わせ、進化していかなければなりません。会議所と名のつく組織として、会議のあり方について、今この組織にとって一番必要なことを考え、適切な会議設営を行います。また、新たな法人格に変更し、更にこの組織のために何が必要か継続して考えることが大切です。そして、正会員と共に情報共有を強化し活動してまいります。 

 

3.地域との絆

私たちの生活するこの地域は豊かな自然や、たくさんの魅力で溢れています。しかしながら、地域に住み暮らす人々がその魅力を知る機会が十分とは言えません。地域が発展していくためには、この地域に住み暮らす人々が地域の魅力を知り、この地域を誇れるようになることです。だからこそ、私たちが地域の魅力を更に伝えていかなければなりません。まずは、地域の魅力や歴史を知り、課題を明確にすることが必要です。そこで、地域の人々と共に歩むという観点でまちづくりを実践し、多様な価値観でまちの魅力を地域に浸透させ、今後の未来に続く事業を展開することで青年会議所と地域の人々との絆が生まれ、誰もが輝ける持続可能なまちの実現に取り組んでまいります。

 

4.未来との絆

青少年が健全に育つためには、絆を大切にする環境が重要であると考えます。私たちが子供たちにできることは、子供たちが時代の変化を生き抜くには何が大切なのかを考え、体験する機会を作ることです。普段できない経験をすることで、子供たちが助け合い、ひとつのことを成し遂げることで、思いやりや感謝する気持ちが養われ、その力が未来へと繋がると考えます。この地域の様々な既存の仕組みやあり方を活かしながら、新たなものを生み出し、子供たちが笑顔溢れる機会を提供してまいります。

私たち正会員は誰もが自分の意思で入会をし、何かを変えたいという希望をもっているはずです。しかし、希望を持ち入会したはずが、なぜか青年会議所にうまく関わることができず、悩む正会員もいるのではないでしょうか。まずは、正会員ひとりひとりが青年会議所の意義や魅力を知ることが大切です。その過程で皆の思いがひとつになれば、オール三島で会員拡大活動をしていくことができると信じています。また、幅広い人財への情報共有としてSNSなどのツールを使い、青年会議所がどのような団体であるのかを明確にし、幅広く発信する取り組みを強化していきます。正会員の減少傾向があるからこそ、柔軟な感性やアイディアで、新たな会員拡大手法を考察し、この先の未来との絆を深めていけるよう会員拡大活動に励んでまいります。

 

5.仲間との絆

青年会議所は単年度制で、年齢制限を設け、常に会員が入れ替わっていく世界組織であり、多種多様な多くの青年経済人が関わる団体です。青年会議所運動を展開していく中で、何よりも大事なものは様々な機会で繋がる「人」だと感じました。しかしながら、青年会議所に入会するだけでは何も生まれず何も変わりません。積極的に活動に参加することで正会員と関わる時間が生まれます。そして、多くの人と様々な形でコミュニケーションをとることが必要です。三島青年会議所には素晴らしい仲間がいること、また素晴らしき伝統や歴史を継承し、これからの正会員に伝播していかなければなりません。仲間との出会いや絆を大切に、正会員ひとりひとりが主体者意識をもって活動すること、また個人のもつ可能性を最大限に引き出し、お互いが切磋琢磨し、仲間との絆を更に深め、本当の仲間となれるよう邁進してまいります。

 

6.終わりに

三島青年会議所は、1962922 日に、個人の修練と社会の向上と発展を目的に日本で番目に青年会議所として誕生しました。これまでの年という歴史は、先を歩いた先輩諸兄姉や青年会議所運動に関わってこられた方々が努力を惜しまず、培ってきていただいた証です。誰よりも先に動き出し、家族を守りながら前向きに挑戦し続けてこられたから、今の三島青年会議所があるのです。我々はこのく素晴らしい歴史に敬意を払うと共に感謝の意を表します。第59代関泰士理事が「ポジティブチェンジ」とスローガンを掲げ、チャンスは目の前にあり、考える前に一歩を踏み出し、共に成しようと邁進してまいりました。2021年度、60周年を迎える中、第60代深澤友晴理事が「合縁機縁」とスローガンを掲げ、出会いこそが財産、LOMに愉しさがあること、この縁に感謝と喜びの心をもち、そのつながりを大事にしていこうと邁進してまいりました。第代松田吉行理事が「つなぐ」とスローガンを掲げ、思いをつなぎ、ひとをつなぎ、地域をつなぎ、そして未来をつなぐと、奇跡に向けてともに軌跡を残そうと邁進してまいりました。この近年、新型コロナウイルス感染症で、当たり前が当たり前ではなかったこの中、臨機応変に対応し、努力を惜しまず挑戦し続けてまいりました。私が目指す組織とは、団体として個人を支えていく組織でありたいと考えます。だからこそ、襷を繋いでいただいた2023年度もこの勢いは止めず、我々は互いに尊重し、皆の思いをひとつにし、絆を更に深め一致団結していくことです。

全ては明るい豊かな社会を創るために、悔いが残らないよう本気で運動・活動し、「#本当の仲間に」なることを目指し、2023年度のドラマを皆で作っていきましょう。